ヘルシアが肝臓に悪い…?

日本では、特定保健用食品(トクホ)という特別な認可を取得した健康飲料のヘルシア。高濃度茶カテキンを含む花王の自信作として、発売されてすぐにヒットしました。

 

ヘルシアの効果といえば、体脂肪の減少にあります。脂肪が気になる日本人にヒットしただけでなく、さらに肥満した人が多い欧米でも発売したところ、ヘルシアはヒットを見せたようです。

 

ところが、海外では10件以上もの健康障害が報告されており、フランスやスペインに至っては既に発売中止となってしまいました。

 

気になる健康障害とは肝機能障害で、中には肝臓移植しなければならなかったケースもあるといいます。日本人にとっては身近な健康茶である緑茶がそれほど深刻な健康被害をもたらしていたなど、信じがたいですね。

 

しかし、濃い緑茶を飲むとカフェインの作用で眠れなくなる人がいるように、通常の数倍もの濃度のカテキンを含んだヘルシアを毎日飲むのは、人によっては向かないのかもしれません。

 

ヘルシアに含まれる高濃度カテキンが肝障害の原因に?

 

ヘルシアの発売元である花王では、茶カテキンの安全性について公式サイトでもコメントしています。飲用による肝機能への障害性も認められていないと公言していますが、それではなぜ海外で販売中止になるほどの事態となったのでしょうか。

 

そもそも、カテキンとはお茶に含まれる渋み成分です。ポリフェノールが多量に含まれることから、活性酸素除去作用にも期待されています。

 

日本や中国では日常的に緑茶が飲まれており、一日に何杯も飲む人すらいるでしょう。濃く淹れたお茶が好きで常飲していても、緑茶が原因で肝機能障害になったという例が日本国内で出たという例は知られていません。

 

なぜヘルシアに限って、海外で肝機能障害の報告が続いてしまったのか、日本では厚生労働省も断定していないほど不可解なことのようです。ヘルシアに含まれていた他の成分が肝機能障害の原因となったのか、あるいは緑茶カテキンに対する耐性が欧米人は低かったのでしょうか。

 

ヘルシアの常飲は肝臓の負担に

 

ヘルシアの常飲は、健康に問題がある人にとってはリスクがあるかもしれません。そのため、花王の公式サイトでは、持病のある人は医師と相談するようにと示唆されています。

 

ヘルシアに限らず、健康状態が低下している人には、サプリメントなどを飲む前にも医師との相談したほうがよいといわれています。

 

健康に何の悪影響ももたらさないように思えるミネラルウォーターですら、含まれる成分によってはアレルギー症状が出てしまう人もいるのです。心配な方は、事前に十分に注意したほうがよいでしょう。

 

肝臓は、少々不調になっても頑張って働いてくれる性質があることから、ヘルシアに含まれるような高濃度の茶カテキンが毎日のように吸収されることが体質に向かなくても、なかなか弱音を吐きません。

 

しかし、本人が無意識に摂取することで、溜まってほしくないものが溜まってしまうこともあります。ヘルシアを飲むと、誰にでも必ず肝機能障害が起こると思い込むのではなく、自分に向いているかどうかや一日の適量などに注意したほうがよいかもしれません。

 

海外はヘルシアの販売が中止に…

 

フランスやスペインでは発売中止となり、カナダでは肝移植となるケースが出たヘルシアを原因とする肝機能障害のニュース。

 

発売開始から既に10年以上も経つ日本で、同様の健康障害報告が出ていないとされているのが不思議ですが、海外ではヘルシアがいけないと断定されてしまっただけに残念です。

 

カナダでのケースでは、ヘルシアのカプセルサプリメントを飲んでの結果だったといいます。飲料としてのヘルシアよりも、成分が凝縮されていた可能性もあるかもしれませんね。

 

いずれにしても、肝臓がいかに大事な臓器であり、刺激を受けやすい人もいることがわかりました。ヘルシアを飲むときには、適量を守ることや違和感があったらすぐに中止して病院に行くことも覚えておいたほうがよさそうです。